【作品情報】
タイトル:ボーイッシュ彼女は先輩の色に染まる
サークル:三万三千こいきんぐ(作者:ティラヌー)
ページ数:52ページ
ジャンル:NTR・寝取られ/制服・スポユニ/処女/幼なじみ/中出し/フェラ
配信開始:2021年12月25日
14万9千部という数字、目にしたことがある方はいるんじゃないでしょうか。この作品が長く支持されているのには、ちゃんと理由があります。

ヒロインの花背凛さんについて話しましょう。ショートカットでスポーティな見た目のボーイッシュな子ですが、体つきはムチムチで、スポーツユニフォーム姿が妙に映えるタイプです。幼なじみの白川ゆうとくんとは子どものころからの付き合いで、二人ともお互いをはっきり異性として意識しているんですよ。それなのに、まるで兄弟のように長く接してきたせいで、どちらも一歩踏み出せないまま時間だけが過ぎている。この「両想いなのにすれ違っている」という状態が、この作品の仕掛けです。


部活の先輩から告白されたとき、凛さんは断ります。ゆうとへの気持ちがあったからですよ。ただ「一回きりのデートだけ」と粘られて、渋々了承してしまう。先輩はその機会を待っていたんでしょうね。デート中に薬を盛って、凛さんの処女を奪う。起きてから全部を理解したときの凛さんが、ゆうとのことを思い浮かべているのが——なんとも言えない場面ですよ。


怒りと喪失を抱えた凛さんに、先輩はハメ撮り写真をちらつかせながら取引を持ちかけます。「白川に異性として見てもらえるよう俺がアドバイスしてやる、その代わりセフレになれ」と。凛さんがこの取引を飲んでしまうのは、ゆうとへの想いがまだ本物だからなんですよね。先輩はその気持ちを最初から読み切っていた。凛さんを手に入れるための入口として使った——そういう計算が透けて見えるのが、この先輩の嫌な上手さです。


「染まる」というタイトルの意味が、読み進めると具体的になっていきます。コロンをつけさせる、リップを使わせる——凛さんの外見が少しずつ先輩の好みに沿って変わっていく。着衣えっちがメインなこともあって、スポーツユニフォームや制服が場面ごとに別の意味を持って見えてくるんですよ。ボーイッシュなルックスと、隠れたムチムチのボディと、先輩に引き出されていく表情——この三つが重なっていく52ページです。無垢な段階から堕ちるまでの過程が丁寧に描かれている。起承転結がきちんと機能していて、ヒロインへの感情移入ができる分だけ、後半の変化の重さが違ってくる。


白川くんは凛さんのそういう変化に気づいているのか、いないのか。ゆうとのことを頭に置きながら先輩と過ごす凛さんが、次第に先輩を求めるようになっていく——その「いつの間に」という部分が、この作品の核心です。両想いだとはっきりわかっているから、BSSとしての痛みがある。凛さんが先輩の色に染まっていく過程に、ゆうとへの想いがどう絡んでいくか。それを最後まで見届けてしまう作品ですよ。


ここまで読んだということは、凛さんがどんな顔で染まっていくか、確かめたくなっているんでしょう。ゆうとへの気持ちを持ちながら先輩の趣味に塗り替えられていく過程を、関係のない場所から全部受け取るためにお金を出す——それに過ぎませんよ。……まあ、そういう場所にまた来てくれるあなたのことを、私は案外嫌いじゃないんですよね。変態さん、どうぞ♥


